精巣痛|山形にある【かわぞえ嶋北泌尿器科内科クリニック】

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精巣痛とは?

精巣痛とは、精巣(睾丸)やその周辺に痛みを感じる状態です。

痛みの種類や強さは個人差があり、急激に痛むこともあれば、鈍い痛みが続くこともあります。

この痛みの原因はさまざまで、軽い症状から重篤な疾患が関係している場合もあります。精巣痛を引き起こす原因を早期に特定することが重要であり、適切な対処を行うためには、まず痛みの原因を正確に診断する必要があります。

精巣を痛がる男性
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精巣痛を引き起こす主な病気

精巣痛を引き起こす病気にはさまざまなものがあり、それぞれの原因に応じた適切な治療が求められます。

早期に診断し、治療を行うことが大切です。

精巣がん

精巣がんは、男性特有のがんで、精巣に発生する悪性腫瘍です。

精巣にしこりや腫れが感じられることが多く、初期には痛みがあまり感じられないこともありますが、進行すると痛みを伴うことがあります。

精巣がんは早期に発見することで、治療の成功率が高くなり、完全回復する可能性もあります。

精巣捻転症

精巣捻転症は、精巣が陰嚢内でねじれ、血流が遮断されることで急激な痛みが生じる病気です。

急激に精巣が腫大や腹痛をみとめることもあります。

特に小学生から思春期の男性に多く見られます。精巣が血流を受けられなくなると、精巣が壊死するため、痛みが急に始まった場合には緊急の手術が必要です。早期に対応しないと、精巣が完全に壊死してしまうことがあります。

できるだけ早く当院を受診してください。

エコーで血流を確認し、疑わしい場合には連携病院へすぐに紹介させていただきます。

手術になる可能性もあり受診の際には食事をとらずご来院ください

精巣付属器捻転症(精巣垂捻転・精巣上体垂捻転)

精巣の近くにある小さな突起(垂)がねじれて血流が途絶えることで起きる病気です。

特に小学生から思春期の男の子によく見られます。

主な症状は陰嚢の一部に痛みがあり軽度の腫れや赤みを認めます。痛みの始まりが比較的緩やかで発熱や強い吐き気は少ないのが特徴です。

精巣捻転症との鑑別が重要でエコーなどで判断しますが、判断が困難な場合には精巣捻転症として連携病院へ紹介し手術になる可能性があります。

急性精巣上体炎

急性精巣上体炎は、精巣上体に炎症が起こる病気で、通常、細菌感染が原因です。

この疾患は、感染症が精巣上体に広がることによって発症し、痛みは徐々に現れます。発熱や赤み、腫れを伴うことが多く、特に性交渉後に発症することがあります。

尿検査や血液検査や超音波で血流を確認します。抗菌薬による治療が一般的で、症状が進行する前に早期に治療を受けることが回復に繋がります。

放置すると、炎症が精巣に広がり、精巣を失うリスクもあります。

ムンプス精巣炎

ムンプス精巣炎は、おたふくかぜウイルスによる感染症で、特に未成年者に多く見られます。

おたふくかぜにかかると、ウイルスが精巣に感染し、精巣に炎症を引き起こします。

これにより、片側または両側の精巣に痛みや腫れが生じることがあります。

精索静脈瘤

精索静脈瘤は、精巣への血液を戻す血管が拡張し、血流が滞ることで生じる病気です。

通常、鈍い痛みを伴い、特に夕方になると症状が悪化することがあります。精巣内で血液が滞留し、血液の循環が悪くなることによって痛みが生じます。左に起こることが多く、成人男性の15-20%に認められます。長期間放置すると、不妊症の原因となる場合があります。

痛みが続く場合や不妊を心配する場合には、早めに当院を受診してください。治療法としては手術しかありません。

連携病院で紹介させていただきます。なお当院では精液検査はしておりません。

外傷や鼠径ヘルニア

外傷や鼠径ヘルニアは、外的要因によって精巣痛を引き起こすことがあります。

鼠径ヘルニアは、腹部の一部が鼠径部に突出し、精巣に圧力をかけることによって痛みが生じます。

また、外的衝撃やけがも精巣にダメージを与え、痛みを引き起こすことがあります。

尿管結石症

尿管結石症でも精巣への放散痛が生じる可能性があります。その場合には背部痛や下腹部痛も併存することが多いです。

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受診の目安

片側だけ強く痛む・急な発症の場合

片側の精巣に急激な痛みを感じた場合、精巣捻転の可能性が高いです。

精巣捻転は緊急事態であり、血流が遮断される前に迅速に治療を行う必要があります。

当院では、迅速に対応できる体制を整えており、精巣捻転が疑われる場合には、即座に診断し適切に対処いたします。

痛みと同時に熱や排尿時の違和感がある場合

痛みとともに発熱や排尿時の違和感がある場合は、急性精巣上体炎などの感染症が疑われます。

適切な抗菌薬での治療が必要なため、早期に受診し専門医による診断を受けることが重要です。

当院では、感染症に対する迅速かつ適切な治療を提供してまいります。

数日続く軽い痛み・再発を繰り返す場合

数日間続く鈍い痛みや、再発を繰り返す場合、精索静脈瘤やムンプス精巣炎が原因となっていることがあります。

軽い痛みでも放置せず、早期に受診していただくことで、無症状のままで治療を行えることが多いです。

精巣に関する不安な症状が続く場合は、ぜひ当院での診察を受けてください。

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原因を特定するために当院が行う検査

当院では、精巣痛の原因を正確に特定するために、さまざまな検査を行っています。

精巣痛の原因を早期に特定し、最適な治療法を提案することで、患者様の不安を軽減し、迅速な回復をサポートします。

問診・触診

患者様の症状や発症時期、痛みの種類や程度について詳しくお聞きし、その情報をもとに触診を行います。

触診では、精巣や陰嚢の状態をチェックし、しこりや腫れ、その他の異常がないかを確認します。この段階での確認が、さらなる検査に進むかどうかの判断に役立ちます。

診察室

超音波検査

超音波検査は、精巣や精巣上体の状態、血流をリアルタイムで確認できる非常に効果的な検査方法です。

精巣捻転や腫瘍が疑われる場合に特に有効で、当院では精巣捻転の早期発見に活用しています。痛みが急に発生した場合や異常が見られる場合に、迅速に検査を行い、診断に繋げます。

超音波検査

尿検査

尿検査では、尿中の白血球や細菌を調べ、感染症が原因かどうかを確認します。

特に急性精巣上体炎や性感染症が疑われる場合、尿検査は診断において重要な役割を果たします。

検尿ボックス

血液検査

血液検査では、炎症反応や感染症の兆候を確認します。

血液中の白血球数やCRP(C反応性タンパク質)の測定を行い、感染症の有無を調べます。

血液検査