「トイレが近い」「日中や夜中に何度も起きる」と感じる状態を総称して頻尿と呼びます。排尿の回数には個人差がありますが、生活に支障が出ている・不安が続く場合はご相談ください。原因はさまざまで、生活習慣による一時的なものから、治療が必要な病気が隠れていることもあります。

日中の回数が増えるのが「昼間頻尿」、就寝後に何度も起きてしまうのが「夜間頻尿」です。水分やカフェインの摂り方、冷え、前立腺や膀胱の状態など、関わる要因が異なるため、当院では問診と検査でタイプを見極め、適切な対策をご提案します。
原因として膀胱が敏感になる過活動膀胱、膀胱炎などの感染症、前立腺肥大による膀胱刺激症状、糖尿病や薬の影響による多尿、冷えやストレスなどがあります。原因によって対処法が異なるため、自己判断せず早めに受診するようにしてください
女性は膀胱炎になりやすく、急に強い尿意が出る、排尿時にしみる感じがする、といった症状を伴うことがあります。出産や加齢に伴う骨盤底筋の弱まりが関係する場合もあります。当院では生活指導や骨盤底筋トレーニングのご案内も行います。

中高年の男性では、前立腺の変化により尿の勢いが弱い、出きるまでに時間がかかる、残尿感がある、といった症状がみられます。評価と治療により、夜間の中途覚醒が減るなど生活の質の改善が期待できます。

加齢により膀胱容量が小さくなる、利尿作用のあるお薬を内服している、体液のバランスが変化する――など複数の要因が重なりやすくなります。転倒リスク軽減のため、生活全体を見据えた調整を一緒に考えます。

血が混じる、発熱や腰背部の痛みがある、排尿時に強い痛みがある。いずれも感染や結石、その他の病気が疑われます。
放置せず、早めに受診してください。
夜間の排尿が2回以上あり睡眠が途切れる方は、診察と原因の確認を行い、適切な対処をすることで改善が期待できます。
尿検査で炎症や血尿の有無、糖・蛋白のチェックを行い、必要に応じて腹部超音波で膀胱や前立腺、残尿量を確認します。
痛みの少ない検査で、当日の所見から大まかな方向性をお伝えできます。
問診では、普段の水分・カフェイン摂取、就寝前後の行動、内服薬の有無も丁寧に伺います。

就寝3時間前の水分量の調整、カフェイン・アルコールのタイミング見直し、体を冷やさない工夫、排尿間隔を少しずつ延ばす膀胱トレーニングなどを、患者さまの生活に合わせて具体的にご提案します。
原因に応じて、膀胱の過敏さを抑える薬、尿の通りを助ける薬、夜間の尿量を調整する薬などを検討します。効果と副作用のバランスを確認しながら、無理のない範囲で調整します。内服中のお薬との組み合わせも確認しますので、手帳をご持参ください。
喉が渇く前の「こまめすぎる水分」や、夕方以降のコーヒー・お茶・エナジードリンクは、頻尿や夜間の中途覚醒につながることがあります。
量と時間帯を見直しましょう。

下半身の冷えは尿意を強めることがあります。
季節や室温に応じた衣服調整、温かい入浴、就寝前の足元の保温など、続けやすい方法をご提案します。

就寝前のスマートフォンや強い照明を避け、就寝・起床時刻を揃えることで夜間頻尿の改善につながることがあります。
昼間の仮眠が長い場合は、時間やタイミングの見直しも効果的です。

「どこから相談すべきか分からない」という段階でも大丈夫です。
当院では、問診・検査・生活指導・内服の検討まで一貫してサポートし、再診時には経過を一緒に振り返ります。
気になる症状があれば遠慮なくお話しください。
