健康診断や人間ドックの結果で「尿検査・再検査(要精査)」にチェックがついていると、「何か重大な病気なのでは…」と不安になってしまいますよね。
ですが、尿検査で再検査になる理由はさまざまで、一時的な体の状態や採尿のタイミングによるものも多くあります。この記事では、再検査の意味や各項目の見方、考えられる原因、受診の目安について、分かりやすく解説します。
尿検査で「再検査(要精査)」と言われたのはどういう意味?

尿検査の「再検査」は、「1回の検査だけでは正常か異常かを判断しきれないため、もう一度確認しましょう」という大切なお知らせです。この時点で、すぐに何らかの病気が確定したわけではありませんので、まずは落ち着いて受け止めてください。
健康診断は多くの方をスムーズに調べる仕組みのため、基準値を少し外れただけでも「再検査」の印がつきやすく、実際には問題のないケースもたくさん含まれています。
ただし、ごくまれに腎臓や膀胱などの病気が隠れているサインの可能性もあります。特に「潜血(血反応)」と「蛋白(たんぱく)」の両方に印がついている方や、毎年同じ項目で引っかかっている方は放置せず、一度詳しく確認しておくと安心です。結果の紙を見ても判断に迷うときは、そのまま当院へお持ちください。
そもそも尿検査は何を調べていて、なぜ再検査になるのか
尿検査は、体に負担をかけずに「腎臓」や「尿の通り道(膀胱・尿管・尿道)」の健康状態をチェックできる、とても優れた検査です。再検査になってしまう背景には、主に次の2つの理由があります。
- 一時的な影響を受けやすい
健康診断の尿検査は試験紙を使った簡易的なものが多く、前日の運動、食事、当日の水分量、採尿の時間帯などに結果が左右されます。 - 自覚症状のない初期の変化を見つけるため
腎臓や尿路の病気は初期症状が出にくいため、尿の変化が唯一のサインになることがあります。
つまり再検査は、「一時的な影響によるものか」「それとも詳しく調べるべき変化なのか」をしっかり見極めるための大切なステップなのです。
尿潜血・尿蛋白・尿糖など、指摘される項目の見方
健康診断の結果で指摘されやすい代表的な項目についてご説明します。
尿潜血(尿に血液の成分が混じる)
目に見えないわずかな血液成分が尿に混ざっている状態です。激しい運動のあとや、女性の生理(月経)の影響でも「+」になることがあり、必ずしも病気とは限りません。ただし、膀胱炎、尿路結石、腎臓の病気が原因のこともあるため、繰り返す場合は原因を確かめる必要があります。
尿蛋白(尿にたんぱくが漏れ出る)
本来は体内に残るはずのたんぱくが、尿に出てしまっている状態です。発熱、脱水、長時間の立ち仕事や運動の後などでも一時的に出ることがあります。一方で、腎臓のフィルター機能が低下しているサインでもあるため、特に「尿潜血」と同時に出ている場合は、早めに当院へご相談にお越しください。
尿糖(尿に糖が出る)
血液中の糖分が多くなり、尿へ溢れ出てきている状態です。糖尿病の可能性をチェックするきっかけになりますが、食直後の採尿や体質によって出ているケースもあります。当院では内科の診療も行っておりますので、血液検査とあわせて全身の健康状態をしっかり確認いたします。
尿検査で再検査になる主な原因

一時的な生活要因
激しい運動、発熱、脱水、水分の摂りすぎ、生理(月経)など。条件を整えて再検査すると、正常に戻ることがよくあります。
膀胱や尿の通り道のトラブル
膀胱炎などの感染症や、尿路結石など。排尿時の痛みや尿の濁りを伴うことがあります。
腎臓のトラブル
腎臓の炎症や機能低下。初期は痛みがほとんどないため、健康診断で見つかるケースが多いのが特徴です。
前立腺や年齢による変化
男性の場合、加齢に伴う前立腺の変化が尿の状態に影響を与えることがあります。
お子様(学校の尿検査)で再検査と言われた保護者の方へ
学校の尿検査で「要精査」の紙をもらっても、過度に心配する必要はありません。お子様の場合、一時的な体質や運動の影響で陽性になるケースが多くあります。
- 起立性蛋白尿
小中学生によく見られる体質で、立って活動すると蛋白が出やすくなります。成長とともに自然と治まることがほとんどです。 - 運動や体調の影響
体育や部活のあと、風邪気味のときなども一時的に数値が出やすくなります。
様子を見ていいの?早めに受診するべき?判断の目安
「すぐ受診するべきか迷う」という方は、以下の3つのポイントをチェックしてみてください。
- 複数の項目に印がついているか(尿潜血と尿蛋白が両方「+」など)
- 毎年繰り返し引っかかっているか
- 体に症状があるか(排尿時の痛み、残尿感、尿の濁り、目に見える血尿、発熱など)
項目が1つだけで症状もなく、再検査で「−」に戻るようであれば、一時的な変化だった可能性が高いといえます。しかし、上記に当てはまる場合は、自己判断で放置せず、当院へお気軽にご相談ください。
当院での再検査・精密検査の流れ

「再検査」と言っても、いきなり痛い検査や大がかりな検査を行うわけではありません。当院では患者様の負担を最小限に抑え、段階を踏んで丁寧に進めていきます。
再尿検査
まずはもう一度、条件を整えた状態で採尿していただき、顕微鏡で成分を詳しく調べます(尿沈渣)。一時的な変化だったのか、本当に異常があるのかを最初に見極めます。
必要に応じた血液検査・超音波(エコー)検査
尿蛋白や尿糖が続く場合は、血液検査で腎機能や血糖値を調べます。また、尿潜血が続く場合や結石・腫瘍などが疑われる場合は、体に負担のない超音波(エコー)検査で、腎臓や膀胱の形をリアルタイムで観察します。
再検査を受ける前に知っておきたい採尿のコツ
検査の精度を高め、正確な結果を出すために、受診直前は以下の点にご注意ください。
- 前日の激しい運動は控える(運動直後はたんぱくや潜血が出やすくなります)
- 朝一番の尿、または出始めを避けた「中間尿」を採る(雑菌の混入を防ぎます)
- 女性の方は、生理(月経)中は経血が混ざって正しく測定できないため、生理が終わってからの受診をおすすめします。時期に迷う場合はお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
かなり時間が経ってしまいましたが、今からでも受診していいですか?
ぜひお越しください。時間が経っても自然に治っていないケースもあります。お手元に健康診断の結果を残されている場合は、そちらをお持ちの上ご相談ください。
まったく症状がありませんが、それでも受診は必要ですか?
必要です。腎臓や尿路の初期トラブルは、痛みなどの自覚症状がほとんどありません。「症状がない=健康」とは限りませんので、念のため一度確認しておきましょう。
再検査でまた引っかかったら、重い病気ということですか?
必ずしも重い病気という意味ではありません。軽い炎症や体質によるもの、良性の結石など、適切に対処すれば心配いらないケースも多くあります。
山形で尿検査の再検査にお悩みなら「かわぞえ嶋北泌尿器科内科クリニック」へ
健康診断で「要再検査」と書かれていると不安になりますが、正しく再検査を行えば、多くは一時的なものだと分かったり、早期発見・早期治療につなげることができます。
当院では、日本泌尿器科学会認定の泌尿器科専門医である院長が、患者様のお気持ちに寄り添いながら丁寧に診察・検査を行います。プライバシーに配慮した個室環境を整えておりますので、どのようなことでも安心してお話しください。「再検査と言われたけれど、どこに行けばいいか分からない」とお悩みの方は、山形市にある泌尿器科「かわぞえ嶋北泌尿器科内科クリニック」までご相談ください。受診をご希望の方は、WEB予約(24時間受付)またはお電話にてご予約を承っております。
TEL:023-665-1660